首都圏では新型コロナウィルス感染者数の増加傾向が続き、中学入試本番を控えるご家庭では「もし入試当日に子供が罹患していたら」または「子供が濃厚接触者に特定されていたら」受験はできるのだろうかという不安を感じていらっしゃるかもしれません。
今回のブログ前半では、首都圏の最難関私立中学校が新型コロナウィルス感染に関して追加入試の措置、別室入試の措置を各中学校のホームページ上で発表しているかについて中学図鑑で独自に調査し一覧にまとめてみました。各中学校で対応が大きく異なることが分かります。受験予定の中学校の対応については常に最新の情報を確認するようにしましょう。
そして、ブログ後半ではコロナ禍での中学受験を無事に乗り越えるために、ご家庭でできる受験対策を紹介いたします
追加入試とは・・・新型コロナウイルス感染症に罹患している、37.5度以上の発熱症状があるなどのため、 中学入試を受験できなかった志願者を対象に別日程で追加入試の実施を発表している。
別室入試とは・・・新型コロナウィルス濃厚接触者に特定されているがPCR検査は陰性で無症状、濃厚接触者に特定され健康観察や外出自粛を要請されて いる場合、体調不良の場合などに対し、各中学校ごとに定められた規定を満たしかつ事前の申請・手続きを経た場合、別室での入試を認める措置を発表している。
最難関私立中学校
追加入試措置をおこなう私立中学校
注)〇・・・措置あり明記 ✕・・・措置なし明記 △・・・場合によっては認める ホームページに記載なし・・・ホームページ上に記載がないもしくはホームページ上では判断不可
※2021年1月13日時点の各中学校ホームページより情報収集 ※追加入試、別室入試措置については、各中学校ごとに要件が定められおり、事前の申請手続きが必要となります。必ず受験予定校のホームページをご確認ください。 ※ホームページには記載はありませんが、受験生に対して個別に連絡している場合もあります。
大学入試については文部科学省からの新型コロナウィルス感染症に関わる「追検査等による受験機会の確保」の要請がなされました。高校入試では首都圏で緊急事態宣言の再発令を受けて急遽追加入試の救済措置を設定する学校が増えてきました。
私立中学受験においても同基準のコロナ対策が講じられるのではないかと中学受験関係者は動向に注目してきました。しかし現実は各私立中学校の判断に託され、学校によってコロナウィルス感染症に関する入試対応が大きく異なっていることに驚きます。
まず、中学受験当日に新型コロナウィルス感染症に罹患もしくは37.5度以上の発熱があった場合、当日の受験は認められません。会場入り口でサーモグラフィーによる検温を行い、37.5度以上の発熱がある場合は学校への立ち入りを認めない学校もあります。
子供の平熱が高い場合は事前に学校へ問い合わせ、対応を確認しておきましょう。事前準備が必要な場合があります。 また、受験当日の緊張による火照りや、厚着、満員電車の熱気などの要因によって体温が上がる可能性も考えられます。当日は検温までに体温を落ち着かせる時間も考慮に入れ、時間に余裕を持って試験会場に到着する必要がありそうです。
受験当日の体温は37.5度未満で咳などの症状がある受験生や無症状の濃厚接触者への対応は、文部科学省の大学入試のガイドライン(令和3年度大学入学者選抜に係る新型コロナウイルス感染症に対応した試験実施のガイドライン令和2年6月19日決定令和2年10月29日改定大学入学者選抜方法の改善に関する協議)に沿った判断をする中学校が多く見受けられます。
別室入試の要件は各中学校で独自の規定と申請方法が定められていますので、必ず事前にご確認ください。
入試日直前の緊急事態宣言発令に戸惑ったご家庭も多くいらっしゃるかもしれません。その不安を和らげるように中学校のホームページのトップページに「新型コロナウィルス感染症に対応した試験」について記載している中学校があります。 入試本番にコロナに罹患していたら、濃厚接触者だったらどうなるのか、保護者や子供達が不安に感じ受験予定校のホームページを訪問した場合、詳細な情報が掲載されている中学校に対する安心感、信頼感はぐっと高まったのではないでしょうか。
多くの難関私立中学校は追加入試を行わない状況で、開成中学校が「文部科学省の要請に従い追加入試機会を設ける」https://kaiseigakuen.jp/と判断を下したことには注目が集まりました。神戸市の灘中学校では追加入試と別室入試の措置が行われます。http://www.nada.ac.jp/nyuugaku.html
休校措置やコロナ禍で十分な勉強時間を確保できなかった受験生への配慮として共立女子中学校では暗記項目の問題を減らす措置を発表しています。https://www.kyoritsu-wu.ac.jp/chukou/exam/
新型コロナウィルスに関する各学校の対応を確認することは、この先誰も予測しなかった事態が生じた場合に、その学校がどのような対応をするかを知ることができるいい機会とも言えるかもしれません。
・自宅でもマスク着用 これは感染対策にもなりますし、受験当日をイメージした対策にもなります。学校や塾に行かず自宅で勉強をしている時にマスクを外していませんか。受験当日は換気のために窓は開放、上着を着てマスクを着用した状況で試験に集中する必要があります。
・外出を控え密を避ける 1月の練習校の受験を控え、自宅で入試本番のリハーサルをおこなうこともおすすめです。
・手洗い、うがい、消毒をこまめにおこなう。
・規則正しい生活を心がける 受験直前期、子供達は朝型の生活を送っていることと思います。さらに受験本番の開始時間に勉強の集中力がピークとなるよう、一日の勉強スケジュールを見直してみてはいかがでしょうか。
万全のコロナ感染対策をおこなっていても罹患したり、濃厚接触者になる可能性は誰にでもあります。
厚生労働省のホームページ ・発熱等の症状が出現してから10日間が経過し、かつ、発熱などの症状が軽快してから、72時間が経過すれば、PCR等検査(※)を経ずに退院が可能。 ・また、10日間が経過していない場合でも、症状が軽快して24時間後にPCR等検査を実施(1回目)し、陰性が確認されたら、1回目の検体採取後24時間後に再度PCR等検査を行い(2回目)、2回連続で陰性が確認された場合にも退院が可能。
コロナに罹患して受験できない学校があったとしても、次の併願校まで日数があいていれば症状が回復して受験することができます。事前に受験日の日数をあけた併願スケジュールを考えることをおすすめします。
受験予定の中学校、併願校のコロナウィルスに関する入試対応は全てチェックしておきましょう。追加入試や別室入試措置のある学校に出願しておくことは子供にとって安心材料になります。
手洗い、うがい、こまめな消毒、三密を避け、不要な外出制限を家庭で徹底すればするほど、家庭が張り詰めた雰囲気になり、子供にストレスを与えてしまう可能性もあります。子供の健康面とメンタル面を管理しているお母さんにとっては悩ましい問題です。
こんな時は受験に役立つテレビや動画を親子で視聴し家庭の雰囲気を和ませるのも一つの方法です。 中学受験に活用できる!テレビやYouTube番組 また「笑う門には福来る」ということわざにもあるように可能な限りの対策を行った後は、ポジティブな気持ちで入試本番を迎えましょう。
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