オンライン留学 ～海外の授業を自宅で学べる！ 気になる費用やメリット紹介

新型コロナウィルス感染症拡大により、多くの学校がオンライン授業をスタートさせ、殆どの海外留学プログラムが中止を余儀なくされました。グローバル教育や英語教育に力をいれ、中学校から海外留学制度を設けた学校は沢山ありますが、コロナ禍以降、国境を越えた人の往来は制限されグローバル化は停滞してしまいました。そこで登場したのが「オンライン留学」です。

海外渡航を断念した生徒にとっては救世主のように思えますが、学校の通常授業もオンライン化が急ピッチで進み、すっかりオンライン学習が定着した状況下で「留学までオンライン？」「海外に行ってこその留学ではないの？」と国内でのオンライン留学に対してネガティブな印象を持つ人々も多かったのではないでしょうか？また、実際に海外生活を体験することなくオンラインで行う留学に、学習効果の期待値も決して高くはなかったように思います。

では、ワクチン接種が進み感染者数も減少したことで、徐々に海外留学への回帰がみられつつある現在、オンライン留学は一時的なブームで終わってしまうのでしょうか？ 世界中の教育機関のオンラインサービスは、経済協力開発機構のICT活用調査で最下位となってしまった日本とは考えられないスピードで拡大し、オンラインコースの整備が進んでおります。オンライン留学の効果は、果たして留学を希望している皆さんの期待に応えてくれるものなのかその実情が気になりますね。実際に渡航せずとも同様の効果が得られるのなら、意欲的な生徒への門戸は一気に広がります。 そこで今回は、日本にいながら「ヴァーチャル留学」を体感できるオンライン留学の魅力、そしてその学習効果について探っていきたいと思います。

あの米国の名門スタンフォードで始まったオンライン中高一貫校についてもご紹介したいと思います。校長先生はなんと日本人です。日本でも今話題のオンライン留学先として注目を集めており、メディアでも度々取り上げられていますね。是非、最後までご覧ください！

まず最初に「オンライン留学」とは何でしょう、オンライン英会話とは何が違うのでしょうか。

一言でいえば、オンライン留学は日本にいながら海外の優秀な英語講師の授業を、現地と変わらぬクオリティでリアルタイム、またはオンディマンドで受講できる英語学習です。

オンライン英会話では、インターネットを通じてマンツーマンまたは複数生徒で英会話のレッスンを受ける事が多く、複数で受講する場合は基本的に生徒すべてが日本人ということになるでしょう。一方、オンライン留学は、日本人のみならず世界中の留学生とオンライン上で同じ空間を共有し英語を学びます。もちろん、授業は英語のみで行われます。そこでは他国の留学生と、教室さながら英語で意見を交わしたり、発表したりといった異文化交流を体感できヴァーチャルな留学体験が可能です。

異国の生徒とオールイングリッシュで授業を受けるには、オンラインといえどある程度の英語力がなければ留学は難しいのでしょうか。日本のオンライン英会話のように、躓くと日本語で助け舟を出してくれるなんて事は期待できませんね。やはりまず気になるのが、オンライン留学に必要とされる英語力についてだと思います。

大学の学位取得やサーティフィケート、ディプロマなど英語を使って専門的な学問の習得を目指すコースの場合にはTOEFLやIELTSの高い英語力を示す英語スコアの提出が必要になりますが、一般的な中高生向けの英語習得コースの場合は、英語の初心者からネイティブレベルまで様々なプログラムが設定されているので、自分の実力に応じたクラスを選択できます。

ですので、留学を検討する際には希望する学校、コースがどの程度の英語力を必要としているのかを確認し、自分の英語力と照らし合わせて適切なプログラムを履修する必要がありそうです。

では、オンライン留学のプログラムでどんなことが学べるのでしょうか。 オンライン留学の授業は、オンライン英会話のようにマンツーマンで自分のペースに合わせて授業を進めるわけではありません。世界中から集まった英語を学びたいというという留学生を指導するのは、指導経験豊富な専門の語学講師です。イギリスやアメリカの名門大学出身というかなりハイレベルな指導者を揃えている学校もあります。

授業時間は、一日フルタイムの本格留学から、放課後のみのパートタイム、単科（1コマ）まで、自分の許容時間と集中力、意欲と相談しながら最適なコースを選択可能です。 授業前後に生徒達で行う協働作業の時間を設け、積極的に生徒同士のコミュニケーションを促すコースや、とにかく授業中に沢山話すトレーニングを行うコース、英語のいろはを教えるベーシックコースなど様々な授業があります。米国の大学入学試験で非常に重要視されるエッセイの書き方、プレゼンテーション力、ディスカッションスキルといったものも学ぶことができます。

授業内容は、大学レベルの講義単位を取得できるアカデミックな留学もあれば、英語の習得を目的としたいわゆる語学留学もあります。勿論語学としての英語を学ぶのみならず、英語を使ってコンピューター、デザイン、法律といった専門分野を学ぶ事も可能です。日本で専門分野を英語で学べる機会というのはあまり多くないと思いますので、オンラインで英語＋αを専門の講師から習得できるということは、将来グローバル社会で戦う卵たちにはまたとない経験だと思います。

一番気になるのは、オンラインで英語力は本当にアップするのか？という事だと思います。その観点では実際に留学する場合と同じ質の高い授業を、質の高い講師から受講できるという点が重要なポイントになります。

せっかく海外に留学したのに、日本人とばかり話していて一向にスピーキングが上達しない人、日本語のテレビ番組ばかり見ていてリスニング力が向上しない人は大勢います。日本にいる事で、さらに英語にコミットする強制力は弱くなります。つまりどれだけ意欲的にオンライン授業に参加するか、自己管理を徹底しモチベーションを保ちながら、授業時間以外にも英語に触れる環境を作るという事が大切です。実際に海外生活を送ると英語が上達しやすいというのは、現地では英語に触れる機会が圧倒的に多いからなのです。日本ではさらに意識的に同じような状況に身を置く工夫が必要なのは言うまでもありません。

オンライン授業でも海外留学と同じ授業を受講できるという条件はかわらないのですから、あとはどれだけ真剣に、実際に留学している気持ちで取り組むかによって英語力の上達は変ってくると言えそうです。

オンライン留学であれば、世界中の学校の数あるプログラムの中から自分の希望するものを選択することができます。プログラムは目的に応じて下記のようなものがあります。

◆海外の大学/高校進学準備プログラム　 ◆一般/日常英語習得プログラム ◆ビジネス英語習得プログラム ◆学校のオンライン授業プログラム ◆アカデミック英語プログラム ◆TOEFL・IELTS・TOEIC対策プログラム

授業スケジュールが決まっている場合、時差の都合で日本からの受講が難しい国もありますが、学校によっては同様の授業を複数の時間帯で実施するケースもあります。授業の選択方法も様々で、自分の空いている時間に受講したい授業を自由に選べる場合もあれば、予め決められた授業を必要コマ数履修する形式もあります。レッスンスタイルも、グループレッスンかマンツーマンかを選択することができます。 平日は、登校前や放課後の数時間のみ、週末は5時間くらいみっちり英語漬けに挑戦するなど、カリキュラムを自分で自由にデザインできるのもオンライン留学ならではの魅力ですね。 学校によっては無料のお試しレッスンを提供しているところもあるので、まずはトライアルレッスンを受講するのもおすすめです。

オンライン留学では対面型授業と全く同じ授業を提供する場合と、対面型とは別のオンライン留学専用の授業を提供する場合があります。 つまり非同期型・同期型・非同期型と同期型を混合したハイブリッド型の3種類があります。非同期型であれば、時差や時間に左右されることなくいつでも自分のタイミングで勉強できます。

同期型ですと、授業は決められた時間にスタートするので、通学している学校の授業や時差の都合で参加が難しい場合もあるでしょう。語学学校のオンライン留学にはこのケースが多いようですが、同期型の場合でも学校によっては授業のスタート時間をずらし、世界中の生徒が参加しやすい時間帯で複数回の授業を実施する学校もあります。

気になるオンライン留学の費用ですが、渡航費、宿泊代、食事代、海外旅行保険料などが不要となるので、費用はかなり低く抑える事ができます。 オンライン留学にかかる費用は殆どが授業料となりますが、どの国のどの学校でどんなプログラムを選択するかによって授業料は千差万別です。受講時間や受講期間によっても異なります。

さらに費用を節約したい方には、ネイティブスピーカー以外の講師（主にフィリピン人）という選択肢もあります。 また、海外留学のように一度にまとまった金額を準備する必要はなく、1コース単位や1週間単位など少額の支払いからスタートすることも可能です。 このように費用面でも「留学」のハードルを下げ、多くの人が受講しやすいシステムとなっています。 具体的な授業料の例については後半の「オンライン留学の費用」でご紹介します。

上記以外にもオンライン留学には、海外留学の実現は困難でも、やってみたいなと思える「留学」を後押しする様々な特徴があります。もちろんメリットだけではなく、デメリットもあります。そのどちらもしっかり理解せずに留学してしまうと「こんなはずではなかったのに・・・」と期待はずれな結果に落胆し、モチベーションが一気に急降下、英語のスキルも一向にアップしないという悪循環に陥ってしまいます。 まずオンライン留学のメリット・デメリットを理解し、自分にとってオンライン留学が最適な選択なのかどうかの参考にして頂ければと思います。

まず、2021年3月に文部科学省が実施した「トビタテ！留学JAPAN 海外留学に関する意識調査」の結果から「オンライン留学のメリット・デメリット」についてご紹介致します。

【オンライン留学のメリット】

やはり「費用が抑えられる」点に多くの方がメリットを感じており、費用面が高いハードルとなり、海外留学を断念した方々の、代替選択肢としての期待の高さを伺えます。 上記以外にもオンライン留学には下記のようなメリットがあります。

◆海外留学と同じカリキュラムの授業を日本で受講できる ◆世界中から制約なく自分に最適なコースを選択できる ◆場所や時間を自由に選べる ◆将来海外留学する際の予行演習になる ◆治安の心配がない

オンライン留学は、海外留学先となる語学学校や学校で実施されるので、実際に海外で学ぶ場合と同じプログラムを同じ講師から学ぶことができるのです。講師陣は、留学プログラムの授業のために指導講習を受講したプロ講師であり、オンライン英会話よりクオリティの高い点も大きなメリットと言えます。 また、海外での生活による精神的・経済的負担や治安の心配を抱えることなく、自分のスタイルで好きな時間、好きな場所で英語に取り組めるのもオンライン留学の魅力です。 上図【オンライン留学のメリット】では、「日本での食事や生活環境を維持したまま学べる」ことがメリットとして捉えられているように、多くの方が慣れ親しんだ環境での学習が望ましいと考えているようです。逞しくも果敢に、現地の不慣れな環境への順応を試みストイックに勉強するのも良いですが、「ちょっと自信がないな」という方には、できるだけストレス要因を減らして勉強に集中できるオンライン環境の方が効果的かと思われます。さて、あなたはどちらに向いていますか？

【オンライン留学のデメリット】

次に、オンライン留学のデメリットに感じる点についての調査結果です。

こちらの調査結果から、多くの人が「海外の異文化、価値観を体験する機会が少ない」ことや「友達をつくりにくい」ことにデメリットに感じているようです。やはり、留学の目的として英語の学習だけではなく、現地に行くことでこそ体験できる異文化交流なども重要視していることがわかります。 その他、オンライン留学には下記のデメリットが考えられます。

◆英語漬けの環境づくりが難しい ◆対面型の活動ができない ◆学習意欲が低下しやすい

オンライン留学は、共に学ぶ仲間が隣にいる海外留学とは違い、常に1人でパソコンに向かい英語オンリーの学習になります。その分、モチベーションを維持するための高い志と、誘惑の多い日本での日常生活と距離を置き、英語に没頭する自己管理力も必要です。 海外留学では、世界中から集う生徒と各国の異文化を肌で感じながら活気に満ちた授業を受けることができ、その臨場感がたまらない刺激となります。また授業以外にもクラスメートとの国際交流を楽しみ、現地での生活やエクスカーションといったアクティビティでは生の英会話を楽しめるというのが海外留学の醍醐味でもあります。そういった機会のない点はオンライン留学のデメリットと言えるでしょう。ただ、画面越しではありますが現地のヴァーチャルツアーやアクティビティを提供している学校もありますので、授業以外での人との交流や海外生活に興味のある人はそういった学校を選んでみると良いかと思います。

調査出典：文部科学省　トビタテ！留学JAPAN 海外留学に関する意識調査概要 対　　象：事前調査全国の15歳～30歳の男女6,352人/本調査全国の15歳～69歳の男女2,475人 調査方法：インターネット調査 調査期間：2021年3月16日（火）～3月29日（月）

ここまでで、オンライン留学の特徴がだいぶつかめてきたかと思います。 日本にいながら海外の英語プログラムを学ぶことができ、大学進学用コースを履修することで、世界中の大学への進学も可能になるオンライン留学はあらゆる方の英語の上達を促す手段となりますが、特に下記のような方にオススメだと思います。

◆海外大学への留学をめざしているけど英語力に不安のある方

　進学コースを受講すれば、実際に現地留学する前に必要な英語力やスキルを学ぶことができます。また、時差の関係で日本時間の夜間（夕方から夜）に授業を受けられるので、日本の英語学校やオンライン英会話の替わりに利用できます。国内の学校に通学している中高生（特に高校生）にこそ利用してほしいプログラムです。

◆海外への留学に不安を感じている方、自信のない方

中高生といえば、初めての海外が留学というケースも多いかと思います。最初から1人だけで渡航するのは心細く、さらに現地での英語だけの生活、授業に不安を感じるのは当たり前です。そんな方にはまずオンライン留学で海外の授業をお試しするのがオススメです。事前に、オンライン留学のヴァーチャル環境で雰囲気を体感しておけば、オールイングリッシュの授業にも、他国の生徒に囲まれてのディスカッションにもスムーズに慣れ親しむ事ができ、すぐに授業に集中できるでしょう。

◆金銭面、家庭事情、コロナの影響等で渡航を諦めている方

留学を志してはいるけれど、渡航費、現地での生活費、授業料といった金銭面での問題、親の反対や家族の事情で海外留学が難しい方にも、日本にいながら海外の授業を受講できるオンライン留学は、費用が抑えられ、諸事情をクリアしつつも海外留学を疑似体験できるチャンスだと思います。

◆英語力をブラッシュアップしたい、または効率よく英語を上達させたいという方

独学や学習塾で英語を学ぶ場合、どうしてもインプット中心の学習になりがちです。そこでオンライン英会話など、アウトプットの機会を利用して実際に英語を使うトレーニングを行っている方もみられますが、どうしても学習時間が限定的になります。英語のシャワーを日常的に浴びることで形成される英語耳というのは、ある程度の時間、継続的に英語に触れる生活をしないとなかなか育たないものです。オンライン留学ならば、授業は毎日数時間にわたって提供されるので、ある程度英語漬けの環境を作る事ができます。また充分な英語力があれば、単に英語を学ぶだけではなく英語をツールとした専門分野の学問に挑戦することも可能です。プレゼンテーションやディスカッションの機会も多く、生きた英語に触れ積極的に発信することが上達の近道となるでしょう。

◆国際色豊かなグローバルな環境で英語を学びたい方

オンライン留学では世界中の国の人と、インターネット空間ではありますが異国情緒を味わいながら授業を受けることができます。いきなりリアル空間で外国人と机を並べることに抵抗のある方も、オンライン留学なら精神的ハードルも下がるのではないでしょうか。

オンライン留学についてなんとなく理解できましたか？ さて、「オンライン留学もいいかも」と思ったあなたに次にご紹介するのがデスティネーション「オンライン留学先」についてです。英語留学だったらイギリス、アメリカ、オーストラリアといったネイティブ英語の国々でしょ！と考える方も多いと思いますが、費用面からみると英語圏以外の国でも、同じように質の高い留学プログラムをリーズナブルな授業料で提供している学校もありますので一考の価値があると思います。費用、プログラム充実度、時差などを考慮して、世界中からあなたの希望にあった留学先を見つけてみましょう。

現在、世界中の様々な国の様々な語学学校がオンライン留学を提供しています。たとえば、

◆世界最大規模の語学学校Kaplan（カプラン）が提供する、世界中から学生が集まる多国籍なオンライン留学「K+ Live」。ペアワークや小グループのディスカッション、多国籍の生徒達との協働課題などオフライン留学とかわらない学習を実施しています。

◆アメリカ最大規模の語学学校で200以上の大学と提携しており、進学準備コースの実績が高い「FLS International」。オンラインアクティビティも充実しています。

◆イギリス、アメリカ、カナダの3ヵ国に展開し、1日1時間または週5日等のプログラム、 マンツーマンまたは少人数制クラス（最大12名）など、コースが豊富な語学学校「Oxford International」

◆時差を利用し、格安で同期型リアルタイム授業に参加可能なマルタの「Gateway」。時間の制約のない個人授業も提供しています。

これらの国々のほか、オーストラリア、アイルランド、マレーシア、フィリピン、インドでもオンライン留学が可能な語学学校があります。また、オンライン留学にはこういった語学学校以外にも、オンライン高校の卒業証書を取得できる本格的な学校もあります。オンライン高校の卒業証書は従来の高校を卒業した場合と同等の学術的価値が認められます。アメリカでは高校の卒業証書を取得している人は、高校を卒業していない人よりも年間平均11,000ドルほどの賃金格差を生じるという調査結果があります（米国国勢調査局）。将来海外大学への進学を志している人にとっては、かなり有利なスタート地点に立つ事を意味します。

留学に替わる英語学習として、オンライン留学もかなり有力な候補になってきたのではないでしょうか？ 続いて、昨今日本でも話題となった、アメリカの名門ハイスクールへの本格的なオンライン留学についてご紹介します。

アメリカで今注目の高校といえば、全米最高のオンラインプログラムがあるスタンフォード大学・オンラインハイスクールではないでしょうか。こちらは全米トップ10の常連校であり、米国の大学進学校1位にも選出されました（2020年）。その校長先生が日本人の星友啓氏ということで、日本でもメディアを賑わせていますね。ここではそんな話題校の情報について少しだけご紹介したいと思います。

◆Stanford Online High School（https://onlinehighschool.stanford.edu/）

【特徴】 ・米国47州と世界43か国から生徒が集まり、ライブセミナー形式のディスカッションクラスを通じて、教師や生徒同士の交流が可能 ・年齢や学年ではなく準備状況によりコースが分かれ、カリキュラムはあらゆるレベルに対応（1クラス平均13人の小人数制） ・学生サポートプログラムでは、特別に訓練を受けたカウンセラー、アカデミックアドバイザー、大学カウンセラーが生徒の学習面、生活面を支援 ・インストラクターは、66％が博士号を取得しており、生徒の学習の可能性を最大限にサポート

【対象者】 Grade 7 -12（日本の教育制度で中学1年生～高校3年生）

【選抜方法】 ・先生の推薦状 ・エッセイ2点（各400字以内） ・今年と過去2年の成績証明書 ・現在の課外活動 ・現在の学校でのリーダーシップ ・保護者へのアンケート ・オンラインインタビュー ※日本の6年生または11〜12歳時に、7年生への入学を推奨 ※テストスコア(SSAT, ISEE,PAST, PreACT, SAT, ACT)の提出は任意

【授業料】 2022-2023年（7-12年生） ・選抜試験申請料　100ドル ・フルタイム（4コース以上/1年間） 28,160ドル/年 ・パートタイム（2–3コース/1年間） 16,900ドル/年 ・シングルコース（1コース/1年間） 5,630 ドル/年

※年間授業料には、書籍、教材、イベント出席のための課外費用、年鑑などは含まれていません。 ※マローンファミリー財団奨学金の対象者は、フルタイムの入学を申請する米国市民で、優れた学業成績を修めた生徒となります。

オンライン留学とはいえ、フルタイムの場合かなり高額な授業料となりますが、現地への留学費用を考えると、渡航費、生活費、交際費等が不要になるぶん、リーズナブルと言えるのかもしれません。かなりハイレベルなセレクションがありますが、中学生の米国への1人留学に二の足を踏んでいた親御さんも、日本にいながら入学できるのならば多くのハードルをクリアするのではないでしょうか。こちらの学校に興味のある方は、秋に開催されるサンプルクラスへの参加をおすすめします。科学、数学、哲学、歴史といった教科のヴァーチャルイベントが体験可能です。

※2022年7月26日現在　1米ドル＝137.47円

オンライン留学にかかる費用は、基本的に申請料（約100ドル程度）と入学金、授業料、教材費になります。同じ学校でも受講プログラムの種類や受講数、期間によって授業料は大きく異なります。また、オンラインアクティビティ等の課外授業に参加の場合、別途費用が必要になる場合もありますが、海外留学にかかる費用（ビザ申請費用、渡航費、海外旅行保険、授業料、生活費、宿泊費）と比較するとかなりコストダウンが可能です。 それぞれの学校のホームページで費用の詳細を確認できるので、気に入った学校があれば確認してみましょう。ここでは参考までに、日本人にも人気の学校4校の授業料を紹介したいと思います。

【一般英語プログラム】

◆マルタ ―Gateway school of English語学学校 （同期型・生徒数最大10人） 10レッスン/週　　40ユーロ/週

―Clubclass語学学校（同期型）5レッスン/週　　80ユーロ/週

◆カナダ ―ILAC Kiss語学学校（同期型） ・フルタイム（1日3時間・週5日）180カナダドル/週　教材費　10カナダドル/週 ・セミタイム（1日2時間・週4日）100カナダドル/週　教材費　10カナダドル/週 ・土曜クラス（1日4時間・週1日）100カナダドル/週　教材費　10カナダドル/週

【大学進学準備プログラム】

◆アメリカ ―LS International語学学校（同期型・生徒数最大15人、平均10人） ・オンライン大学パスウェイ（1日4時間・週5日）1,240ドル/週　最低4週間

◆カナダ ―The Language Gallery（同期型・生徒数最大15人、平均10人） ・オンライン大学パスウェイ（30レッスン/週・週5日）149ドル/週　最低2週間　　教材費　10ドル/週

一般的には、学部または大学院レベルの英語を勉強するために必要なスキルを身につけられ、提携大学への進学サポートも提供している「大学進学準備プログラム（パスウェイプログラム）」は英語学習プログラムよりも授業料が高くなります。また、英語圏以外の学校は、授業料が割安とはなりますが、特別な訓練を受けた講師ではあるものの、必ずしもネイティブスピーカーでない場合もありますので注意が必要です。中には、無料体験授業を提供している学校もありますので、まずはお試し授業を受講し、費用対効果を見定めてから自分に最適のプログラムを見つけてくださいね。

※2022年7月26日現在　1カナダドル＝107.79円 　　　　　　　　　　　1ユーロ＝141.07円

今回は、世界各国で利用が可能なオンライン留学の特徴や対象校についてご紹介しました。 オンライン留学でも多くの学校が同期型のライブ授業を展開しており、時差の関係から日本では現在通学している学校との併用が可能な夜の時間帯に授業がスタートします。そこではオフラインさながらに、各国から集う生徒たちと国際色豊かな空間を体感し、ライブでのディスカッションや協働プロジェクトに取り組む事ができます。授業以外にも様々なアクティビティを実施している学校もあり、留学の醍醐味である国際交流や現地の雰囲気を味わうことも可能です。

確かに、実際に海外で生活し、色々な壁にぶつかりながら自分の英語力でなんとか課題解決に導くスキルを磨くことや、留学生と共に生活することで理解できる異文化体験はできませんが、様々な条件で海外留学が難しい方にとっては、実際に海外留学する時のための慣らし留学として考えても良いかもしれません。日本にいる間に、オールイングリッシュで行われる授業のライブ感に慣れ、とにかく英語力の向上を目指し授業への集中を徹底すること！そうすれば、いざ現地で授業に参加する時には、すでに日本で体験済の慣れ親しんだ授業にスムーズに順応でき、留学生に囲まれた緊張感から英語が頭に入らない、なんてことは免れるでしょう。

またオンライン留学は、従来のオンライン英会話と比較しても講師の質、プログラムの質ともに高く、留学を視野にいれていなくても、英語力の向上を目指している方にとっては効果的な学習法の1つだと思います。それ以上に、海外留学したいけど費用が高い、いきなり現地留学するのは不安だ、日本にいながら海外の英語の授業で英語力を磨きたい、そんな中高生には是非、オンライン留学を試して頂きたいと思います。 もはや、海外留学VSオンライン留学ではなく、両者は地続きで利用できる英語習得手段として併用してみてはいかがでしょうか。これまで述べてきた、オンライン留学のポイントを踏まえ、自分にとって最適な留学ロードマップを描いてみてください。

◆海外留学と変わらない質の高い講師と授業を日本にいながら受講できる。（プログラムは選択可能） ◆プログラムは一般英語の他に提携大学への進学サポートのある大学進学準備プログラム（パスウェイプログラム）など無数にある。 ◆現地の中学、高校にオンライン留学（入学）することも可能。

最後までお読み頂きまして有難うございます。ここまで辿り着いた方々は、きっとオンライン留学に興味を持って頂いた方々だと思います。そんなあなたに「オンライン家庭教師のラコモ」から英語が大得意な、とっておきの先生方をご紹介します。留学前に英語をブラッシュアップしたい方、TOEICやSSATのテストスコアをアップさせたい方のために、ラコモでは留学経験がある、またはTOEICで高得点を獲得したハイスペックな英語の先生が効率よく皆さんの英語学習をサポートいたします。是非ラコモ先生と一緒に、ハイレベルな「使える」英語を習得しましょう。