家庭教師の初回授業に赴くときは、準備は大丈夫かどうか、当日はどう動けば良いかなど、誰しも緊張するものです。初めて家庭教師をする人はもちろん、ブランクがある場合も同様でしょう。
本記事では、家庭教師の初回授業に必要な準備を知りたい方に向けて、必要な準備や当日の流れ、注意点などを解説します。参考にしてください。
まずは家庭教師の初回授業に必要な準備について、持ち物、服装や身だしなみ、その他の注意点を解説します。
家庭教師の初回授業には、当然ながら、筆記用具とノートが必要になります。この他に忘れてはならないものが学生証、もしくはこれに準ずる身分証明書です。先方に自己紹介をして安心してもらうためにも必ず持参しましょう。
一方、必要に応じて持っていくものは参考書、タブレット、印鑑などです。印鑑が必要かどうかは家庭教師側のシステムによりますが、不明の場合は持っておくと安心でしょう。初回の授業に使う参考書やタブレット資料があるなら、忘れないように気をつけてください。
この時点では、生徒側の学力も詳細がわからない状態です。そのため初回の授業内容をある程度決め、持ち物は前日までに揃えておくことをおすすめします。
家庭教師の服装では、フォーマルな格好をする必要はありません。しかし生徒や生徒の保護者から見て印象の良い、清潔感のある服装を心がけましょう。
アクセサリーを普段多めに身につけている場合や、ダメージ加工をされた服を愛用している場合は、これらの服飾品は避けるべきと言えます。髪色も薄くなっている場合は少し落ち着いた色へコントロールするのが望ましいでしょう。
オフィスカジュアルな服装を参考に、すっきりとした服装や髪型で訪問してください。
家庭教師の初回授業では、初めて個人宅に訪問することになるでしょう。遅刻をすることのないよう、事前に場所の確認と、ルートのシミュレーションをしておくのがおすすめです。
また当日は、余裕を持って到着するように移動を開始すると安心です。もしも訪問先が近所の場合、事前に目的地を訪れて確認しておく方法もあります。
いずれにしても個人の家はなかなか見つけられないことがあるため、地図アプリなどをよく確認しておくことが大切です。ストリートビューの活用で目的地の建物の色や形を見ておくと、当日スムーズにアクセスできます。
初回授業は生徒や保護者からの印象を決める大切な回です。ここでは、家庭教師の初回授業で心がけることを解説します。
生徒と接する際は、笑顔で自分から話しかけることを第一に心がけましょう。
家庭教師が訪問する目的は、生徒の学力の向上です。しかし生徒の学力を向上させるためには、まず何よりも生徒からの信頼を得なくてはなりません。初回の授業は生徒側も緊張しています。先生から生徒に笑顔で話しかけてあげましょう。
また会話の中で知る生徒の情報をできるだけ覚えていくことも大切です。生徒は過去に話したことを何度も忘れてしまう先生を信頼できません。大した話でなくても先生が内容を覚えていてくれていると、生徒は「大切にされている」と感じるのです。
生徒のお宅を訪問する際、保護者とのやりとりは避けられません。保護者と接する際には、「雇われている」という感覚を忘れず、謙虚な姿勢で接しましょう。学生の場合はまだ社会経験が浅いかもしれません。しかし保護者に信頼され、雇用を続けてもらうためにも、丁寧な言葉遣いと態度で応対することは必須です。
また家庭教師として訪問する際に、お茶やお茶菓子が出てくることがあります。特に初回授業の場合はなおさらです。まったく手をつけないのも失礼にあたるため、最小限の量をいただくようにしましょう。ケーキなどは臨機応変に、残さずいただくのが無難です。
では実際に家庭教師として訪問する際に行われる、初回授業の流れを確認してみましょう。あくまでも一例なので、状況に合わせてアレンジしてください。
初回授業の際に、生徒だけではなく保護者に対しても、挨拶と自己紹介を行うのは当然のことです。まず名前を名乗り、学生証など身分証明書を提示して、本人であることをきちんと伝えましょう。
このとき保護者からの要望や、保護者から見た生徒の状況、目標などをヒア
自己紹介が済んだら、生徒本人に現状や、日頃の勉強の様子をヒアリングします。目標についても、本人がどう考えているかをまず聞いてみるのがおすすめです。
場合によっては、本人が「自分がどこまで理解できているか」を理解できていないことがあります。学校のテストの点数でもある程度はわかりますが、理解度確認のために、少ない分量のテストを用意しても良いでしょう。
テストの結果などを見ながら、目標が合っているかどうかも確認してください。
現状、生徒が困っている課題や単元があるようなら、早速解説に入りましょう。生徒には使っている教材や直近のテストを見せてもらったり、次回の定期試験の範囲などを教えてもらったりして、どこを教えるか決めていきます。
生徒自身が見慣れた教材を使うと取りかかりやすいため、基本的には生徒がすでに持っている教材を使うのがおすすめです。
解説を行った単元について、実際に問題を解いてみましょう。最初のうちは、1問解くごとに正解への道筋を示すのがおすすめです。解いているうちに引っかかってしまうようなら、自分の考えで解けるようヒントを出しましょう。
何問かを解くうちに、自分の力で最後まで解けるようになるのが理想です。最終的に問題の答え合わせと解説を行います。家庭教師の仕事は答えではなく、解き方を教えることです。そのため誤答がある場合は解き方から解説してください。
最後に目標を踏まえて、勉強方法のアドバイスを行います。
家庭教師が訪問して勉強を教えるのはもちろんですが、このときだけ勉強しても成績は上がりません。自学自習の方法を知ることは重要です。学校生活の中で、どのタイミングでどの課題をこなせば成績が上がるかをアドバイスし、家庭教師が来ない日も勉強できるよう指導しましょう。
授業の最後に保護者とお話できるようであれば、報告を兼ねて、今後のアドバイスをするのが理想的です。特に、自学自習の方法については生徒に一度伝えただけでは、生徒がしっかりと実行することは難しく、保護者の協力が必要になるでしょう。
「お子さんには、○○のように伝えてあります」と、生徒とどのような話になっているかを保護者に共有すると、保護者も安心できます。
これとは別に、家庭教師会社に報告が必要な場合もありますので、忘れないようにしましょう。
家庭教師の初回授業ではポイントを抑えた進行が大切です。初回授業において、よくやりがちな失敗や注意点について解説します。
初回の授業では、生徒と家庭教師は初対面の関係です。慣れない相手から詰め込み型の授業をされても、生徒が内容を理解する可能性は低くなってしまいます。最初は適度に休憩や雑談を挟みつつ、生徒側に負担が少ない授業を心がけてください。
生徒から信頼を得るポイントは個人としての生徒に興味を持ち、良い意味で仲良くなることです。生徒は先生への信頼感を基盤にして勉強に向き合い、成績を上げていきます。その意味で特に初回授業では、たくさんの勉強が必ずしも善ではないのです。
授業時間も大切ですが、初回の授業では保護者とできるだけ話すことも重視してください。直接話すことで、保護者からの信頼度を高めることができます。生徒からの信頼も重要ですが、保護者からの信頼も大切です。
保護者には現在の指導状況を詳しく伝え、また保護者の考え方やご要望についても積極的に伺う姿勢を見せると良いでしょう。
前述の通り初回授業では授業開始前に、挨拶とともに保護者の意向を聞く時間を取ることが大切です。加えて授業終わりにも勉強を早めに切り上げ生徒の現状や目標を共有するなど、保護者と話す時間を取っても良いかもしれません。
家庭教師の初回授業は、緊張するものですが難しいことではありません。授業も重要ですが、まずは生徒や保護者との信頼関係を作るようにすると、スムーズに進めやすいでしょう。
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